074 2023-10-09
「Hello Developer: 2023 年 10 月」が公開
Apple は「Hello Developer: 2023 年 10 月」を公開しました。Apple Vision Pro ラボについての情報や、1 on 1 のコンサルテーション、2023 年 9 月までのニュースやアップデートなどがまとめられています。
GitHub Actions 用の Apple Silicon M1 macOS larger ランナー パブリックベータ版がリリース
GitHub Actions にて、Apple Silicon M1 ベースの macOS ランナーがパブリックベータ版としてリリースされました。GitHub によるブログ記事では、GitHub Mobile for iOS のビルドをこの M1 ランナーで実施していることが紹介されています。 記事執筆の時点では、macOS Ventura 13.6 の環境が利用できます。環境およびインストール済みのソフトウェアは actions/runner-images
の images/macos/macos-13-arm64-Readme.md
に記載されています。料金については GitHub Docs「(GitHub Actions の課金について」 に記載されています。 また、macOS Sonoma 14 対応に向けたロードマップも公開されています。
Apple のソフトウェアリリース情報
Apple が提供している OS や IDE のリリース情報です。
正式版
開発者向けベータ
- iOS 17.1 beta 2 (21B5056e)
- iPadOS 17.1 beta 2 (21B5056e)
- macOS 14.1 beta 2 (23B5056e)
- tvOS 17.1 beta 2 (21K5054e)
- watchOS 10.1 beta 2 (21S5053f)
- Xcode 15.1 beta (15C5028h)
OSS のリリース情報
iOS アプリ開発でよく使われている OSS のリリース情報です。
Apple
Swift Atomics 1.2.0
https://github.com/apple/swift-atomics/releases/tag/1.2.0
Swift 5.9 のサポートが含まれています。Swift 5.9 の C++ interoperability が有効になっているプロジェクトの依存関係として使用できるようになりました。また Swift 5.7 以降が必要となりました。
Swift Collections 1.0.5
https://github.com/apple/swift-collections/releases/tag/1.0.5
Swift 5.8 および Swift 5.9 におけるいくつかのコンパイラの警告が除去されました。
Swift Crypto 3.1.0
https://github.com/apple/swift-crypto/releases/tag/3.1.0
AES-CBC のサポートが追加されました。また Swift 5.7 以降が必要となりました。
Swift Algorithms 1.1.0
https://github.com/apple/swift-algorithms/releases/tag/1.1.0
Swift 5.4 以降が必要となりました。また新たに partitioned(by:)
・evenlyChunked(in:)
が追加されました。partitioned(by:)
は引数 predicate
のクロージャを実行し、その Bool
が false
だったもの・true
だったものの両方をタプルとして返します。evenlyChunked(in:)
は引数 count
の値で配列をできる限り均等になるように分割します。
サードパーティ
Firebase Apple SDK 10.16.0
https://github.com/firebase/firebase-ios-sdk/releases/tag/10.16.0
Firebase Authentication におけるカスタム認証において、reCAPTCHA v2 認証フローがサポートされました。またいくつかの問題が修正されました。
SwiftFormat 0.52.7
https://github.com/nicklockwood/SwiftFormat/releases/tag/0.52.7
conditionalAssignment
・redundantClosure
ルールに関する問題が修正されました。
Apollo iOS 1.6.0
https://github.com/apollographql/apollo-ios/releases/tag/1.6.0
apollo-ios・apollo-ios-codegen・apollo-ios-dev・apollo-ios-xcframework にリポジトリが分割されています。たとえば、コード生成に関する機能を利用する場合は apollo-ios-codegen
を使用するようになったため、apollo-ios-codegen 側をインポートする必要があります。 また iOS 14.4 以下で発生する問題が修正されました。